御崇敬は、親鸞さんの教えを正しく継承していくための法座です。
必然的にご法話、ご聴聞が中心になります。
しかし、もちろん、お勤めも大切です。
阿弥陀さんの、向かって左横の特別の場所を確保します。
掛け軸は、三業惑乱を収束させた本如上人。その下には御餅を置くのが習い。
当寺では、父のアイデアで常香盤を置くことにしました。中にはその名の通り常香がたかれています。
この前に私が導師として着座。
お勤めは正信偈三首引。
日常勤行では六首引ですが、先述のとおり、ご法話の時間を確保するために、三首引で少し時間の短縮になります。
三首引というのは和讃は、一首目、三首目、五首目のみをあげるということ。つまり、二首目、四首目、六首目は省略し、その直前の南無阿弥陀仏の部分も省略します。
お恥ずかしながら、御崇敬の準備まで、三首引のあげ方を知りませんでした。前坊守の母に今のことを教わり、半年前くらいからの法要は三首引をあげ、門徒さんにも慣れて頂きました。
もう一つのお勤めは「鹿島組講員物故者追悼法要」です。御崇敬までに亡くなられたご家族を追悼するための法要です。
場所は阿弥陀さんの前。
阿弥陀さんの前に小っちゃな畳みたいのがあるでしょう。それを囲むように備えも。
お勤めの前に僧侶(導師)がする所作を登礼盤、降礼盤と言います。
この所作をも省略する形を予定していたのですが、先輩方のご提案で、急遽当日することに。
登礼盤するなら、表白も必然、と。
プチパニック。
登礼盤、降礼盤は昨年の住職継承法要以来。その前は、教師習礼。慌てて本山のHPで確認。
表白は、経本から1番オーソドックスなものをアレンジ。
これらの所作は、音を聴きながらするもので。
今回は、1番簡単にできるように、登礼盤は先輩法中さんの行事鐘を聴きながら。降礼盤は先輩法中さんの願以此功徳のあとの平等からスタートと教わる。
ドキドキしながらも、なかなか上手くいったのではないでしょうか?
ちなみに、お勤めは仏説阿弥陀経でした。
これらもまたいい経験でした。
数年後お仲間のお寺で御崇敬が行わるときには、先輩方のように立ち振る舞いができるように、今度は支える側を演じれるようになっていないとな、と思いました。本当にありがとうございました。とても心強かったです。
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