御崇敬はご法話が中心の法座です。
ご法話には賽銭を集めるというのが慣習のようです。
一席が終わるとと、賽銭係がかごを持って集めて回ります。
今回は二席目は賽銭箱に入れて帰ってもらう方式を取りました。
したがって、御崇敬が終わって数日して、賽銭箱を開けました。
この賽銭箱、柱にくくり付けられていて、門徒さんでも知らない人がいたんじゃないでしょうか?
賽銭箱という文字も薄くなっています。
さて、賽銭箱を開けると、まず大量の木くずが出てきてびっくり。
「これ前いつ開けたの?」と父である前住職に聞くと、どうも開けていない様子。
これいつの時代のお札?硬貨?というのも数枚出てきました。
賽銭をきれいにして銀行さんに持っていきました。最近は手数料もかかります。
この賽銭の入金を持って、今回の御崇敬の経理がようやく終わりました。
私が目指したのは黒字化とスマート化です。
収入は懇志と組からの助成金と賽銭。
御崇敬はその宿寺においては四十数年ごとに行われるので、何年も前から懇志を募り、これを名目に寺の修繕を行うというのが慣例のようです。
門徒さんからすれば苦労でしょうが、そうでもしないと寺を修繕し維持していくのは難しいと今は理解できます。
なので、御崇敬を見越して修繕したのがいつからかによって支出は変わってくるので、黒字ともいえるし、赤字ともいえるし、とんとんともいえる、そんな感じです。収入もしかりですからね。
ただ、門徒さんたちの労力、つまり人件費を考えると本来赤字ですよね。そこは無償でお願いしているわけです。
さて、私が黒字で終わりたいと思ったのは、この行事がお寺にとって負担となり得るからです。
例えば、うちが赤字になっても無理して行ったとすれば、来年以降のお寺さんにとって負担になります。
行事が続いていくには、少なくとも経済的に黒字にならないといけないと考えるんですね。
そう考えると、もっと削れるものはあったかな?
ポスターの費用。
臨時駐車場の費用。
これから執り行わなければならないお寺さんと情報共有できたらなと思いますね。
さっきも言ったように、たとえ経済的には黒字でも、門徒さんのお力がなければ明らかに赤字ということも決して忘れてはいけませんね。
ひっそりとした御崇敬前日の風景です。
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