住職ブログ

信光寺の被災状況①

令和6年1月1日の修正会の後、御崇敬の慰労会が楽しく終わった1時間後。

 

能登半島地震が襲いました。

 

庫裏の部分は食器類がたくさん割れ、棚が倒れましたたが幸い皆無事。

 

すぐに暗くなりその日は寺の外部の様子は分かりませんでしたが、朝になって被害状況が明らかになりました。

 

寺の正面からは分かりにくいのですが、屋根の棟がそっくりはがれ、それが屋根の後ろ側を傷つけながら落下。

 

このまま放置しては雨漏りの可能性が大。翌日3日の天気予報は雨。時間が迫っています。

 

知り得る瓦屋さん、役場に連絡しても、対応は難しい。当然、他の被災者さんの生活が優先。

 

姉の勤務先の(株)川田組社長さんのつてで見つけてくださった瓦屋さんが来てくれることになったのですが、それは数日後とのこと。

 

翌日の雨による雨漏りを覚悟して、寺の内部を守る次善の策を検討。内部もひどい状況。

 

 

 

 

 

内陣の土壁は落ち、飾りも多く落下。

 

でも、残ったものだけでも雨漏りから守らねば。本尊だけでも守らねば。

 

何とか購入したブルーシートでできるだけ本尊等を覆う策を採用。

 

でもどうやって? その方法を頭に浮かべながら呆然と立ち尽くす私。

 

そんなとき、小泉さんと横山さんが来てくれたした。二人は同地区黒氏在住。やはり(株)川田組の社長さんが正月休みの従業員の二人に声をかけてくださったのです。

 

会社から大きなブルーシートを持ってきてくださって、二人で話しながら手際よく、本尊等を覆ってくださいました。

 

二人に、社長さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

こんなとき、何の役もたたない私。不甲斐ないです。情けないです。

 

 

中能登町以北の命の、生活の闘いをしているときに、このようなことにと怒られるかもしれません。

 

まだ住職になったばかりですが、やはりこの寺を守らないと。

 

360年守ってきた寺。門徒さんたちから預かってきた寺。

 

こらから再建にどれだけ費用がかかるか分かりません。時間がかかるか分かりません。

 

まずは、現状をお知らせしたくでブログを更新しました。

 

これからも、そのときどきの状況をお知らせしていきます。

 

 

 

 

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