「御崇敬のお知らせ」 ~いま子に伝えておきたい親鸞さんの教え~

今年の9月30日と10月1日に信光寺で信明院殿御崇敬(しんみょういんでん ごそうきょう)というお参りが執り行われます。高岡教区の明嚴寺住職で本願寺派布教使でもある寺西良夫先生をお招きして、「いま子に伝えておきたい親鸞さんの教え」という講題で4席ご法話をいただきます。
江戸時代中期一八〇〇年前後、浄土真宗で大切なのは、極楽浄土に生まれたいと願い、頭を垂れて礼拝し、念仏を称えるという三つの行為(業)ですよという考え(三業帰命説)が、本願寺の中で幅をきかせていました。しかし、私たちが極楽浄土に生まれることができるのは、私たちのこの三つの行為によってではなく、阿弥陀様の私たちをそのまま救うというお慈悲のおかげです。このことは、浄土真宗の信心で一番大切なのは阿弥陀様におまかせする心(信楽・しんぎょう)ですよとおっしゃっていた親鸞さんのお考えでもあります。三業帰命説は間違っており、親鸞さんの教えに立ち返りましょうという判断が当時の門主本如上人(院号・信明院殿)によって行われ、その反省を忘れないように執り行われるようになったのが御崇敬です。
この四二年にもわたる本願寺の大混乱(三業惑乱といいます)を大昔のただの教えの対立、歴史的出来事と終わらせてしまうのはとてももったいないですね。今を生きる私たちはこの出来事から大切なことを学ぶことができるはずです。浄土真宗の門徒さんはもちろん、そうでない方も是非、ご聴聞ください。信光寺門徒一同喜んでお待ちしております。

令和5年9月30日(土)
真宗宗歌:サンガのと
13:30~13:40  開講の挨拶(講長 圓寿寺様)
13:40~14:10  お勤め(正信偈三首引)
ご消息(鏡御書)領解出言
14:25~15:10  ご法話(一席)
15:20~15:40  信光寺門徒による詩吟披露
15:45~16:30  ご法話(二席)
16:30        恩徳讃

令和5年10月1日(日)
9:00~ 9:30  お勤め(正信偈三首引)
9:40~10:20  ご法話(一席)
10:30~11:00  講員物故者追悼法要(仏説阿弥陀経)
ご消息(御裁断申明書)領解出言
11:10~11:50  ご法話(二席)
12:00~12:30  お迎え挨拶(明年宿寺:光琳寺様)
信光寺門徒代表挨拶
恩徳讃